電子書籍の時代は来るか

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失敗はくり返されるのか

日本では、かつて電子書籍化がブームとなり、失敗したことがあります。およそ10年ほど前に、シャープなどのメーカーや、角川書店などの書店の参入があり、専用端末も発売されましたが、ほとんどが実を結びませんでした。その原因は色々と考えられていますが、ひとつには「フォーマット・コンテンツの囲い込み」があるとされています。シャープはXMDF、ソニーはBBeBなど、各社が自分たち独自のフォーマットを開発し、ほかの会社の端末では読めない、専用の本ばかりを出していたため、ユーザーには不便だったのです。この流れは今も続いており、現在の電子書籍ブームの中でも、日本での電子書籍の普及を妨げています。電子書籍の規格を1本化しようという流れはあるのですが、各社とも、自分たちのフォーマットをそのメインフォーマットにしたいので、話がまとまらないのです。囲い込みをしたまま事業展開をしていくと、いつまでもユーザー側が不便を強いられて、電子書籍の利点が大きく削られてしまいます。10年前の失敗をくり返しかねない状況に、日本の電子書籍業界は置かれていると言えるでしょう。アメリカではePubをはじめとしたオープンフォーマットでのコンテンツの提供が中心になりつつあります。日本でもその流れを汲み、国が中心となって中心フォーマット(せめてコンバート可能なフォーマット)をまとめようという「電子書籍交換フォーマット標準化プロジェクト」がありますが、事業仕分けなどの影響もあって、今後の予算の確保があやぶまれています。

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